ひとが否定されないルール
スポンサーリンク
本の内容がとても良くて。いろんな育児書を読むけど、どれも大人が書いた、大人目線であることは否めない本たちなので「本当のところはどうなのかなぁ」という感想は少なからず残る。
でもこれは12歳の流奈さんが書いたわけで、子ども目線でのいい大人というのが書いてある。子どもと接する際、見られている点、大事にしなくちゃいけない点がわかる。
嘘をつかない、ごまかさない、相手を信頼する、試さない、強制しない、常識にとらわれない。
こういうことは文字にすると、気をつけて当たり前のように感じるけど、大人は相手が子どもだと、特に我が子だと気が緩みがちなのかもしれない。気をつけよう。
本の中で、感動したり感心したり心打たれる文章を挙げていくとキリがない。育児教育として、人としてとても学べる点が多くあった。
ほぼ読み終わった頃、ふと日木流奈さんは今現在なにか活動されているんだろうか、という疑問をもつ。1990年生まれということなので現在25歳くらいかな。
さてさて、なんといい時代、すぐに手元のスマホで調べる。
・・・うーん、なんか雲行きがあやしい。
ネットの情報を全て鵜呑みにしてはいけないことは今まで生きてきて分かっているつもりだけど、どうも私の感動がどうしても薄れてしまう動画を見つけてしまった。
この動画を見る限りでは、どうしてもお母さんが無理やりやっているように見えてしまう。。
もしかしたらいろんな事情があるかもしれないし、本当に流奈さんがやっているのかもしれない。彼は脳障害児で、健常者が思う「文字を伝えるにはこのような動作」と違う動作ができないかもしれない。実際に本にも「やりたいことと動作に矛盾がある。反対のことをやってしまうこともある」というような記述がある。
とはいえ、本当のところはどうなんだろうなぁ…この本も本人が本当に書いたのかなぁ…という思いが正直でてしまう。
わたしってば、やーね。心がきたないやーね。
まぁ、よく考えたら本当だと信じ込む必要も、嘘だと信じ込む必要もはないから「いい内容の本だった」としてだけ受け取ろう。
本に書かれているように、愛されてるなぁと子どもが感じてくれるような親になりたい。他人と比べるよりも「昨日の自分より今日の自分が優秀であればいい」と教えてあげたい。
ひとが否定されないルール―妹ソマにのこしたい世界 (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 日木流奈
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る