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葉桜の季節に君を想うということ - 歌野昌午

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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

こうゆうタイトル好き。

ふみちゃんが「この驚きを共有したい」と薦めてきたので読んでみましたよ。だいたいほら、何となくイメージして読むわけです、小説というのは。私は主人公のトラちゃんを「高橋克典」をイメージして読んでました。ふみちゃんは「山口達也TOKIO)」です。

ええ、ええ、見事に裏切られた!!!騙された!!ちくしょー!!!!
最初の数ページのイメージどうしてくれるん!!!!・・・って思った私ごめんなさい。(つд⊂)エーン


・・・とりあえずこれ、まだな人読んでみてください!!ミステリー小説の中で「もう一回読み返したい!」と思った唯一の本です。私の場合だいたいミステリーって種が分かったら読み返したいと思わないのに。これは再読決定やな。


もう多くは語らない。語れない!
ただこれだけ。トラちゃんが○○だと判明したあと、名言炸裂。心に残った言葉をここに記します。

どうして俺が特別であってはいけないんだ。誰が決めた。特別か特別でないかは生きてみないとわからないじゃないか。優秀な人間を見て、自分は敵わないと思ったら、その時点でもう負けだ。自分の可能性を信じる人間だけが、その可能性を現実化できる資格を持つ。俺は生きているかぎり『何でもやってやろう屋』を続けるよ。明日死ぬと決まっていても、今日のうちは、やることはやる。だから君も、そう簡単に人生を放棄するな。あきらめるのは俺が死んでからでも遅くはないだろう。それまでは俺と楽しくやっていこうぜ

知らないことの中には、自分の適性や趣味に合ったことが隠れているかもしれない。それを知らないまま死んでいっていいのか?俺はやだね


これだけを見るとただのポジティブバカかもしれないんだけどトラちゃんの正体が分かったあとだと何とも説得力がある・・・!!!

この本の騙され方は悔しいほど気持ちいいもんでしたー。
歌野昌午さん・・・今まで知らなかったけど他の作品も読みたいな。