iGirl

完全に思いつきで書いています。

結局のところ、エヴァを「心から楽しめる」のは幸せな生い立ちをもった人だけでは?という説

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エヴァンゲリヲン新劇場版:破 観てきた。

素晴らしい。本当に素晴らしい。映像もきれいだし、心も打たれるし、音楽も美しかった。
宗教的背景を知れば知るほどストーリー自体がより深くみえてきて、議論がつきない理由も分かる。


でもずっと、アニメをDVDで観ているときから エヴァンゲリオンというストーリーに対して違和感があったんよね。


最近その違和感が何だか分かった。

それがタイトル。

結局のところ、エヴァを「楽しめる」のは幸せな生い立ちをもった人だけでは?という説

もちろんこれは私的感覚であり、エヴァンゲリオンというアニメはただの「中2病」のアニメでないと思ってる。

でもやっぱり、「なぜあのときシンジは戻ったのか?」「どうしてお父さんに褒めてほしいのか?」「アスカが精神崩壊する理由は何なのか」「認めてもらえることが自分の存在意義にどれほど直結しているのか」などなど。

これって誰しも「うん、分かるよ」ってことなんだと思う。「戦争って大事な人が死ぬから嫌だよね」みたいな感じで。

でもさ、本当に本当に、痛いほどそうゆうこと感じて生きてきた人は、これってどう感じるんだろう?直視できないんじゃないかと思ったりするんよね。
辛すぎるんじゃないかと。胸が痛くて痛くて、吐き気もしてきて、これを「おもしろい」と言っている世間に対して嫌悪感を感じたりするんじゃないかと。
そうゆう声を世間一般で聞かない。エヴァって深いよね、おもしろいよね、なんかいいよね、とだけ叫ばれているような気がしてならない。

「結局キミら、幸せな家庭で育ってきたから、シンジくんという自分とは違う環境で生きている人間に興味があるんじゃないの?」
「辛くてもいいじゃん、人類守る救世主に選ばれてんだし。レイとかアスカとか、超かわいい女の子と一緒にいれたりいい感じっぽくなれたりするんだし?」

戦争を本当に体験した人が戦争映画を見ると楽しめないように、本当にシンジくんと同じ気持ちで生きてきた人はエヴァンゲリオンを楽しむことができないのではないか。

エヴァンゲリオン関係のサイト

もしシンジくんにシンクロしすぎて辛いなら、「親だって所詮弱くて醜い人間なんだから、自分と一緒で。」と思えばいいんじゃないかな。
つきつめていくと、人間なんてーーー ってことになるけど、そこまで庵野さんの精神破壊世界に連れ込まれては行けない・・・!


エヴァ観てる時は シンジくんに「人間って期待するとダメなんだって!期待しちゃダメだって!逃げていいってばぁ!」とかえらそうに思うくせに、現実の自分も人に期待したり無理したりしちゃってることに絶望。


まだまだ私の中2病は続きそうです。